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花粉は風まかせ シラカバの花 2017年5月13日

シラカバの木を知っていますか?白い幹が特ちょう的で、北海道ではどこでも見られるような木なので、分かる人も多いでしょう。ではシラカバの花を知っていますか?

 
シラカバの花は、高い枝先につく穂(ほ)のような形で、色は茶色っぽく、花びらもなくてあまり目立ちませんが、春のはじめのちょうど今ごろに雄の花が枝先に長く垂れ下がっているので、よく探すと見つけることができます。

 
花とは、植物が別の花との間で花粉を送り出したり、受け取ったりするところです。花粉を送る方法はさまざまで、例えばサクラは目立つ花で虫をよびよせて花粉を運んでもらいます。シラカバの花粉の運び屋は風で、花を目立たせる必要はありません。風で花粉が飛んでいきやすいように、雄の花はたれ下がる形になっていて、強い風が吹くとはげしくゆれます。

 
花からは細かな花粉が大量に飛ばされ、人によっては鼻がムズムズしたり、くしゃみが出る花粉症(かふんしょう)の原因になります。

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2017年4月24日 十勝毎日新聞掲載(タチモリ)

 

 

春を告げる花 

春、雪どけを待ちわびたように真っ先に花を咲かせるのがこの「フクジュソウ」。4月はじめのまだ雪の残る時期から花をつけます。フクジュソウは漢字にすると「福寿草」。昔から新春を祝うおめでたい花として親しまれてきました。

 
晴れた日にフクジュソウの花を見ると、日光をうけてキラキラかがやいて見えます。よく見るとその花の中に小さなハエなどの虫が集まっているのを見つけました。フクジュソウの花は他の花のようにミツや香りは出しません。どうして虫が集まるのでしょう?

 
その秘密はこの花の形にあります。キラキラ光る花びらは太陽の光を花の中心に集める形になっています。フクジュソウの花が咲くのはまだ寒い4月。日光を集めて花の中をあたためることで虫を集め、花粉を運んでもらっているのです。

 
虫の助けを借りて実をつけたフクジュソウはその後大きく伸びて葉を広げますが、夏までには花も葉も全て枯れてしまいます。でも死んでしまったわけではありません。根に栄養をたくわえたフクジュソウは地面の中で次の春をじっと待ち、また花を咲かせることでしょう。

 

フクジュソウ

 

2017年4月10日 十勝毎日新聞掲載(サトウ)

 

 

北へ4000kmの旅 渡り鳥 

渡り鳥の観察が楽しい季節です。寒い地方から日本にやってきて冬を過ごした鳥たちが、3月~4月に普段(ふだん)生息(せいそく)する北の地域(ちいき)へと帰っていきます。

 

この時期は、移動途中のさまざまな鳥に出会えるチャンスです。林のなかを歩くと、マヒワという小鳥の群(む)れが枝にぶら下がって、夢中で木のたねを食べています。林をぬけてふと空を見上げると、20羽くらいのマガンの群れがⅤの字に並んで鳴きながら飛んでいきます。

 
冬を日本で過ごしたガンの仲間(なかま)やハクチョウは、ロシアの東のはてを目指します。その距離(きょり)は3000~4000キロにもなる遠く長い旅です。どんな道のりをたどるのか想像もつきません。最近の鳥の研究では、鳥の羽の成分(せいぶん)からどこでどんなものを食べたのかが調べられています。食べたものから、渡り鳥が季節を過ごした場所、途中(とちゅう)で立ちよった場所を予想することができるのです。小さな羽を使って目には見えない巨大(きょだい)な鳥の旅を明らかにするとはお見事です。

 
渡り鳥はどこから来て、どこへ行くのだろうと想像をふくらませながら、春へと移り変わる3月の空を気にかけてみてください。

 

DSC_0112一部シャープ加工済

 

2017年3月6日 十勝毎日新聞掲載(ミヤザキ)