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エゾリスの冬じたく 2019年11月28日

11月エゾリス

 

エゾリスがクルミをくわえているのを見つけました。秋のエゾリスは木の実を食べるだけではなく、どこかに運んでいる様子も見られます。エゾリスは運んだ木の実を地面にうめたり、木の枝にはさんだりしてかくします。エゾリスは秋になると、なぜ木の実をかくすのでしょうか。

秋のあとには寒い冬がおとずれます。森が雪でおおわれてしまう冬は食べ物を見つけるのが難しくなります。エゾリスは秋のうちに木の実をたくさんの場所にかくしておき、冬の間に少しずつ取り出して食べることで、きびしい冬をのり切るのです。

エゾリスが冬にそなえて木の実をかくすことは、実をつける木にもいいことがあります。 エゾリスがかくした木の実は全部が食べられるわけではなく、一部の木の実は忘れられたり、食べきれなかったりして残ります。エゾリスがうめたまま地面に残った木の実からは、やがて芽が出て木に育ちます。大きく育った木は、また実をつけて次の命をつないでいきます。

 

2019年11月16日 十勝毎日新聞掲載(サトウ)

 

冬に備えて草の変身 2019年11月6日

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草の変身!ロゼット

 

10月に入り、太陽の光が弱まって寒くなってきました。

夏にいきおいよくのびていた草は、寒くなるとすべて枯(か)れてしまうのでしょうか。夏に草がのびていた場所へ行ってみると、地面に平べったく葉がはりついたものが残っています。

この正体は冬ごしする草のすがたで、ロゼットとよばれます。ロゼットとはバラの花を意味します。何枚もの葉が円状に重なる形をバラの花にたとえたものです。

写真はメマツヨイグサのロゼットです。夏には高さ1mをこえる茎(くき)をのばして、黄色い花を咲かせていました。

メマツヨイグサは冬ごしのために、茎を枯らして根もとの葉だけを残したロゼットにすがたを変えます。平べったく背を低くすることで、冷たい風で草がきずつかないように身を守ります。また、寒い季節にも葉を広げることで、太陽の光をむだなく利用して根に栄養をためこみ、他の植物に負けないようにかしこく来年にそなえているのです。

雪がふるとロゼットはみえなくなるので、秋が観察のチャンスです。セイヨウタンポポやナズナにもロゼットはみられるので、冬にむけて変身する草のすがたをさがしに外へ出かけてみましょう。

 

2019年10月19日 十勝毎日新聞掲載(ミヤザキ)

 

カツラの甘い香り 2019年10月29日

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木々の葉が色づく秋を迎えました。紅葉(黄葉)の楽しみは、何といっても見て楽しむいろどりの美しさですが、今回は目ではなく鼻で感じる「香り」の楽しみをご紹介します。

山の沢ぞいなどに育つカツラという木は、ハートの形をした葉が特徴で、秋になると葉が黄色く色づきます。見ためにも美しいカツラの黄葉ですが、魅力はほかにもあります。それは、葉が黄色く色づいたころにただよう、まるで綿菓子のような甘い香りです。葉が緑色のころにも、かすかに感じられることはあるのですが、黄葉のころに最も香りが強くなります。

でも、不思議なことに香りをよくかごうと葉に鼻を近づけてもほとんど香りはしません。どうやら一枚一枚の葉が放つ香りはほんのわずかなもののようです。香りを楽しむコツは、カツラの木のまわりをゆっくり歩いて、香りが集まっている場所を探すことです。風が吹くと香りは吹き飛ばされてしまうので、香りを感じるには、雨上がりなどで空気がしっとりと重たく、風がない日がおすすめです。

カツラは公園などにもよく植えられていますので、ハート形の葉と香りをたよりに探してみてください。

 

2019年9月14日 十勝毎日新聞掲載(タチモリ)