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モミジの枝のサンタクロース 2020年1月19日

2019.12モミジの枝のサンタクロース

 

この写真はいったい何でしょう?頭にちょこんとのった赤いとんがり帽子、帽子のふちには白いモフモフの毛、まるで二人のサンタクロースが背中合わせになっているように見えませんか?

 

この正体はモミジの枝です。秋の紅葉が終わり、すっかり葉を落としたモミジの枝の先をよく見てみると、こんな部分があるのです。実物はとても小さいので虫眼鏡を使うとよいでしょう。

 

赤いとんがり帽子の部分は、「冬芽」とよばれ、その中には春になるとふくらんで葉や枝になる芽がしまわれています。芽は赤い殻(から)で大切に守られているので冬の寒さでも凍ることなく春をむかえることができます。帽子の下の「顔」にあたる部分は葉が落ちたあとです。モミジの葉は秋に色づいた後に、つけねから取れて落ち、そのあとが枝に残るのです。

 

顔の部分は去年の葉が落ちたあと、とんがり帽子の部分は今年開く葉がしまわれた場所ということですね。

 

葉が落ちたあとや冬芽の大きさ、形は木の種類によってそれぞれに特徴があり、モミジ以外の木でも、個性的なものがたくさんあります。これらは、葉がない冬が一番観察しやすい季節です。冬の木々の観察、ぜひ楽しんでみてください。

 

2020年1月18日(土) 十勝毎日新聞掲載(タチモリ)

エゾリスの冬じたく 2019年11月28日

11月エゾリス

 

エゾリスがクルミをくわえているのを見つけました。秋のエゾリスは木の実を食べるだけではなく、どこかに運んでいる様子も見られます。エゾリスは運んだ木の実を地面にうめたり、木の枝にはさんだりしてかくします。エゾリスは秋になると、なぜ木の実をかくすのでしょうか。

秋のあとには寒い冬がおとずれます。森が雪でおおわれてしまう冬は食べ物を見つけるのが難しくなります。エゾリスは秋のうちに木の実をたくさんの場所にかくしておき、冬の間に少しずつ取り出して食べることで、きびしい冬をのり切るのです。

エゾリスが冬にそなえて木の実をかくすことは、実をつける木にもいいことがあります。 エゾリスがかくした木の実は全部が食べられるわけではなく、一部の木の実は忘れられたり、食べきれなかったりして残ります。エゾリスがうめたまま地面に残った木の実からは、やがて芽が出て木に育ちます。大きく育った木は、また実をつけて次の命をつないでいきます。

 

2019年11月16日 十勝毎日新聞掲載(サトウ)

 

冬に備えて草の変身 2019年11月6日

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草の変身!ロゼット

 

10月に入り、太陽の光が弱まって寒くなってきました。

夏にいきおいよくのびていた草は、寒くなるとすべて枯(か)れてしまうのでしょうか。夏に草がのびていた場所へ行ってみると、地面に平べったく葉がはりついたものが残っています。

この正体は冬ごしする草のすがたで、ロゼットとよばれます。ロゼットとはバラの花を意味します。何枚もの葉が円状に重なる形をバラの花にたとえたものです。

写真はメマツヨイグサのロゼットです。夏には高さ1mをこえる茎(くき)をのばして、黄色い花を咲かせていました。

メマツヨイグサは冬ごしのために、茎を枯らして根もとの葉だけを残したロゼットにすがたを変えます。平べったく背を低くすることで、冷たい風で草がきずつかないように身を守ります。また、寒い季節にも葉を広げることで、太陽の光をむだなく利用して根に栄養をためこみ、他の植物に負けないようにかしこく来年にそなえているのです。

雪がふるとロゼットはみえなくなるので、秋が観察のチャンスです。セイヨウタンポポやナズナにもロゼットはみられるので、冬にむけて変身する草のすがたをさがしに外へ出かけてみましょう。

 

2019年10月19日 十勝毎日新聞掲載(ミヤザキ)