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雪の上の虫たち 2020年2月18日

トビムシ

 

2月~3月の晴れた日、雪の上で小さな黒いものが動いているのを見ることがあります。近づいてよく見てみると、1~2ミリくらいの大きさの虫のようです。冷たい雪の上に虫がいるとはおどろきです。

これはトビムシという虫の仲間の一種です。トビムシという名前は、この虫がよくとびはねることからきています。体をばねのように使って小さな体の何十倍ものきょりをとぶことができるトビムシは、まるで目の前から消えたように見えることもあります。

春~秋の間は土の中にいるトビムシですが、一部の種類のトビムシは、冷たい雪の上でも凍らない特別な体を持ち、あたたかい日に雪の上に出てくることがあるのです。トビムシにとっては、雪の上は冷たくつらい場所ではなく、天敵となる他の生き物のいない快適な場所なのかもしれません。

雪の上で活動する虫はトビムシ以外にも、クロカワゲラの仲間やガガンボの仲間などがいます。知らないと見落としてしまいがちな雪の上の小さな虫たちをぜひ見つけてみてください。

 

2020年2月15日(土) 十勝毎日新聞掲載(サトウ)

 

ウメは喜びの花 2020年2月9日

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春をつげる喜びの花 ウメ

 

みなさん、楽しいお正月を過ごすことができましたか。おめでたいお正月のかざりに、「ウメ」はかかせない花です。

冬のニュースで、「ウメの開花(かいか)が始まった。」という話題が聞こえてきます。ウメは、九州では1月、東京では2月に開花します。ウメの花は、冬をこえて早い時期(じき)にさくことから、春が来たよろこびのしるしとして、古くからお正月のおめでたいかざりに使われてきました。北海道では、長い冬をこえて、ウメが開花するのは5月です。北海道の5月は、サクラなどの開花ともかさなるため、ウメの花は見のがしやすいかもしれません。春に、丸みをおびたかわいいウメの花もさがしてみてくださいね。

さらに、ウメは夏にもお楽しみがあります。夏にとれるウメの実からは、うめぼしやうめジャムなどのおいしいものをつくることができます。おすすめは、ウメシロップです。ウメと同じ量のさとうをビンにつめて、黄色の液が出るまで1か月ほどおきます。シロップを水やソーダでわって、さわやかなウメジュースを飲んでみましょう。

身近な植物にふれながら、季節のよろこびを感じられる一年を過ごしていきましょう。

 

2020年1月25日(土) 十勝毎日新聞掲載(ミヤザキ)

 

モミジの枝のサンタクロース 2020年1月19日

2019.12モミジの枝のサンタクロース

 

この写真はいったい何でしょう?頭にちょこんとのった赤いとんがり帽子、帽子のふちには白いモフモフの毛、まるで二人のサンタクロースが背中合わせになっているように見えませんか?

 

この正体はモミジの枝です。秋の紅葉が終わり、すっかり葉を落としたモミジの枝の先をよく見てみると、こんな部分があるのです。実物はとても小さいので虫眼鏡を使うとよいでしょう。

 

赤いとんがり帽子の部分は、「冬芽」とよばれ、その中には春になるとふくらんで葉や枝になる芽がしまわれています。芽は赤い殻(から)で大切に守られているので冬の寒さでも凍ることなく春をむかえることができます。帽子の下の「顔」にあたる部分は葉が落ちたあとです。モミジの葉は秋に色づいた後に、つけねから取れて落ち、そのあとが枝に残るのです。

 

顔の部分は去年の葉が落ちたあと、とんがり帽子の部分は今年開く葉がしまわれた場所ということですね。

 

葉が落ちたあとや冬芽の大きさ、形は木の種類によってそれぞれに特徴があり、モミジ以外の木でも、個性的なものがたくさんあります。これらは、葉がない冬が一番観察しやすい季節です。冬の木々の観察、ぜひ楽しんでみてください。

 

2020年1月18日(土) 十勝毎日新聞掲載(タチモリ)