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自然の中の「数さがし」 2021年2月21日

森で見つけた「6」 左上:アリ(足が6本)、右上:バイケイソウ(花びらが6枚)、
左下:ツクシの仲間(6角形模様)、右下:ハチの巣(6角形模様)

 

 

動物や植物など自然の生き物には、クローバーの葉っぱは三枚、動物の足は四本、サクラの花びらは五枚、というように数が決まっているものがたくさんあります。

自然の中のいろいろなものにある「決まった数字」を探していくのは、なかなかおもしろいです。例えば六のものは何があるでしょうか?昆虫の足の本数を思いつく人は多いと思いますが、ほかにもたくさんあります。花びらが六枚の植物もありますし、ツクシの仲間やハチの巣には六角形があります。

「数さがし」は道具もいらず、とても簡単にできますが、やってみると、数によっては、なかなか見つからないものもあります。特に七はかなりの難問で、そうそう出会えません。

また、いろいろなものの数を見つけていくうちに、例えば、雪の結晶はなぜ六角形なのか?とか、昆虫の体にみられる数は、触覚(二本)、はね(四枚)、足(六本)と、どうして偶数ばかりなのか?というように次々と不思議に思うことが出てくるかもしれません。

こんなふうに、身近な自然を、ちょっと見方を変えて見てみると自然観察の楽しみが広がります。数だけでなく、「色さがし」「形さがし」などもおすすめです。

 

2021年2月20日 十勝毎日新聞掲載(タチモリ)

 

木の中のハチ 2021年1月17日

 

 

まきストーブで使う「まき」を割っていると、中から虫が出てきました。これはキバチというハチの仲間です。なぜキバチは木の中にいたのでしょうか。

キバチの成虫は体長2~3cmくらいで、春~夏に活動します。キバチのメスは長い針のような産卵管を持っていて、弱った木や枯れた木にその産卵管をさして卵を産みます。さらに、キバチの仲間の多くは体内に木を腐(くさ)らせる菌(きん)を飼っていて、卵を産むときにその菌を木に感染させます。卵から生まれたキバチの幼虫は、菌が腐らせて柔らかくなった木を食べながら、1~2年ほどかけて木の中で成長します。やがてさなぎになったキバチは木の中で羽化して成虫になり、外に飛び立ちます。写真のキバチは成虫になったあと、木の中で春が来るのを待っていたのでしょう。

キバチのメスは卵を産んだ後に木から産卵管が抜けず、そのまま死んでしまうこともあるそうです。木に穴を開けてしまうため林業では害虫とされるキバチですが、彼らも必死に生きています。まきにする木がちょっと食べられてしまうくらいは許してあげようと思います。

 

 

2021年1月16日 十勝毎日新聞掲載(サトウ)

 

雪の上にまうチョウ!?シラカバのタネ 2020年12月18日

 

 

 

雪がふる季節がやってきます。雪の上ではいろいろな落とし物を発見することができます。

木がある場所で、雪の上に注目してみましょう。うす茶色の羽が2枚ついた、チョウの形をした小さな粒(つぶ)を見つけることができます。この正体は白い色の木でおなじみ、シラカバのタネです。木から落ちる前のタネは、枝にぶら下がる細長い実(み)にきれいにしまわれています。実が風でゆれるたび、小さなタネが大量に飛ばされます。チョウのような2枚の羽は、タネが風を受けて遠くへ運ばれるための大切な飛行道具です。また、タネが飛ばされる時、細長い実を形づくる果(か)りんとよばれる粒もいっしょに飛ばされます。果りんも雪の上で見つけることができ、その形はまるで鳥が空を飛んでいるようです。シラカバのタネと果りんは、チョウや鳥にそっくりのおもしろい形なので、雪の上で目をこらして見つけてみてください。

じつは、シラカバは9月なかごろからたくさんのタネや果りんを落としています。しかし、雪のない茶色の土の上ではタネや果りんを見つけるのは至難(しなん)のわざです。白い雪の上だからこそできる楽しい発見です。

 

 

2020年12月12日 十勝毎日新聞掲載(ミヤザキ)