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森のエイリアン? 2020年11月7日

 

森の中でヒョコヒョコと前を探りながら歩いている足の長い虫を見つけたことはないでしょうか。奇妙な見た目はまるで地球外生命体のようです。アシナガグモと呼ばれることもあるこの虫はクモのようにも見えますが、実はクモではありません。

これはザトウムシという虫の一種です。虫と言っても足は8本なので昆虫ではありません。大きな分類ではクモと同じグループに入るザトウムシですが、糸を出さない、体に“くびれ“がない、などがクモとの違いです。

ザトウムシという名前は江戸時代に目の見えない人を呼ぶ言葉だった「座頭(ざとう)」から来ています。ザトウムシがその長い足で前を探りながら歩く様子が、つえをついて歩く座頭のように見えたのでしょう。見た目はちょっと不気味なザトウムシですが、長い足でヒョコヒョコと歩く様子を見ていると、かわいらしくも思えてきます。

虫や木の実など、色々なものを食べるザトウムシは森のさまざまな場所で見られます。ぜひ探して動きを観察してみてください。

 

2020年10月17日(土)十勝毎日新聞掲載(サトウ)

 

アザミ 綿毛のひみつ 2020年9月30日

 

植物にとって綿毛(わたげ)は、タネを風にのせて遠くに飛ばすことができる大切な飛行道具です。

おなじみのタンポポの綿毛は、タネからつながった柄(え)に、たくさんの毛が集まってついています。ひとつのタネには約100本もの毛がついており、これが風を受けてパラシュートのようにタネを運びます。

風にのる綿毛でタネを運ぶ植物は、秋の草むらでも観察することができます。アザミは、ピンク色の花が終わって、タネの季節をむかえ、フワフワの綿毛をつけています。アザミの綿毛を光にすかしてみると、タンポポの綿毛のつくりとは少し違ってみえます。アザミのひとつのタネにつく毛の本数は、タンポポよりも少なめです。しかし、毛の一本一本は枝分かれしていて、まるで鳥の羽毛のようにさらに細かい毛がたくさんついています。この枝分かれした細かい毛で空気をとらえやすくすることによって、綿毛全体が風にのって飛ぶことができるつくりになっているのです。

風にのってフワフワと飛ぶ綿毛の姿は、とてもおだやかです。そのうらには、それぞれの植物がタネで命をつなぐためのたくみな工夫がそなえられています。

 

2020年9月19日(土)十勝毎日新聞掲載(ミヤザキ)

 

ネズミが食べたクルミ 2020年8月29日

 

森の中で、木の根元にあいた穴の中にたくさんのクルミのからがあるのを見つけました。クルミが自然に集まるはずはありません。なぜ、穴の中にクルミがあったのでしょうか?

クルミのからを取り出して見てみると、からには丸い穴があいていました。これはアカネズミがクルミを食べたあとの特徴です。きっとアカネズミがクルミの実を穴の中に運びこんで食べたのしょう。

クルミのからは、人間も金づちを使わないと割れないぐらいかたいのですが、アカネズミはとても丈夫な歯で、クルミのからに穴をあけることができます。アカネズミは、決まってクルミのからの両側2か所に丸い穴をあけます。この部分に穴をあけると、からの中身を全部きれいに食べることができるのです。アカネズミは、そのことをよく知っているのでしょう。

アカネズミは主に夜に活動するので、なかなか実物の姿を見ることはできませんが、アカネズミがすんでいそうな場所を注意深く探すと、穴のあいたクルミが見つかることがあります。どこからクルミを運んできたのか?どうしてそこで食べたのか?穴のあいたクルミからアカネズミの生活への想像がふくらみます。

 

2020年8月15日(土)十勝毎日新聞掲載(タチモリ)