

8月5日(水)十勝教育研修センター主催の、総合的な学習についての研修で、十勝管内の10数名の小学校の先生がたがこられました。
ここ数年、小中学校や幼稚園の先生方の研修をさせていただく機会が増えてきています。
先生がたのための研修ではありますが、我々としても、普段学校の先生がたがどういうことを考え、どういうニーズがあるのかを知ったり、帯広の森やはぐくーむのことを知っていただいたり、先生がたと直接コミュニケーションをとれるまたとないチャンスなので、研修は館にとっても大切にしたい機会なのです。
今回の、研修は大きく3つの柱で組み立てました。
一つ目は、はぐくーむならではのプログラムを体験をしていただくこと。メニューは「間伐」と「たき火パン」。
普段、こどもたちが来て体験してくれている内容ですが、先生がたには、こどもたちの体験の際に気をつけていることや、こどもたちの反応、裏話なども交えて、体験していただきました。
二つ目は、それぞれの学校や身近な自然でもできるプログラム 。
テーマにそっておもしろいものを見つけてもらう「森の探し物」。
こちらも普段こどもたちにやってもらっている内容ですが、今回は先生向けにかなりひねったお題でやっていただきました。
そして、三つ目が先生とスタッフでの協同企画ワークショップ
森をフィールドに仕事をし、学校との関係では受け入れ側、プログラム提供側である私たちスタッフと、教室でたった一人で数十人のこどもたちと向き合い国語算数理科社会給食遠足運動会、、、と日々奮闘されている先生がた。
頭を突き合わせ、一緒に考えたら、新しくおもしろいアイデアがうまれやしないだろうか。そんなワークショップです。
やってみると新しいアイデアがたっくさん出てきて期待どおり、いやそれ以上でした。
例えば、私たちが普段森で目にしているものと九九が結びついたり・・・。実際にプログラムにできそうなものもいくつか出てきました。
いろんなアイデアもいただき、先生がたともお話でき、私たちにとっても大収穫の一日でした。
先生がたにとって、実りある研修になりましたでしょうか?
はぐくーむでは先生に限らず、学生向け、社員研修などなども随時対応いたします。お気軽にご相談ください。
(タチモリ)
8月26日 JICAの林業研修で帯広に滞在している御一行さまがはぐくーむに林業、木工の体験に来られました。
参加者はアジア、アフリカで森林・林業にかかわる国の仕事をされている皆さん。
午前中は森づくりの作業体験。
まずは間伐実習です。伐採前の確認事項、木をどちらに倒すか。
3・2・1でそれぞれこっちと思う方向を指さしてもらいます。
そして、どうしてそちらにしたのか理由を話してもらいます。皆さん説得力のある説明でした。
続いて伐採。
日本の鋸になじみがなく苦労する方もおられましたが、無事伐採成功。
伐採した材はペレットの材料にして、はぐくーむの冬の暖房に使わせてもらいます。
リクエストにより、枝打ちも体験していただきました。
午後は木工を体験。
はぐくーむですっかり定番になった生木の型抜きは、この日も大人気。木槌で叩くだけという、見たらわかるとても簡単な方法なので言葉の壁は苦になりませんでした。
この日の圧倒的一番人気の型はハート形。きっと、お国で待つパートナーへのお土産にするのでしょう。
それ以外には、マイ箸づくりと枝笛にチャレンジしていただきました。
マイ箸はできた後に、おはじきやビー玉をつまむ「Quority check(品質検査)」
品質というよりも、問われるのは箸つかいの技術でしたね。ビー玉は日本人にも難関ですが、中華系の国の方は上手につまんでらっしゃいました。
研修は11月まで続くロングラン。たくさん学んで、日本を楽しんでいってください。
(伸)
8月23日 十勝私立幼稚園連合の新人研修がはぐくーむで行われました。
昨年も夏の研修を担当させていただき、今回で2回目です。
今回のプログラムは「森の散策」と「たき火パン」
「子どもの気持ちになって楽しむ」「プロの先生として、気をつけるポイントなどを考える」
2つの目線で、プログラムを体験してくださいとお願いして、研修スタート。
最初は、「森の散策」。200mほどの短い距離を、子どもの気持ちになって、おもしろいもの探し。
そして、帰りは同じ道を戻りながら、見つけたものをみんなに紹介します。
皆さんたくさん楽しいものを見つけてくれました。
一人で何も考えずに歩けば数分で通り過ぎてしまう距離ですが、何かを見つけるつもりでじっくり歩けば、結構見つかるものです。
ふだんの幼稚園のお散歩でも、いつものコースを目線を変えてじっくり歩けば、今まで気づかなかった楽しいものが見つかるかも知れませんね。
お次はたき火パン、材料を自分でこね、たき火を自分たちで作って、焼きます。
電磁調理器の家も増え、火を見ずして暮らすこともできる現代。
子どもたちに「火」を体験してもらいたい。そういう思いも込めてこのプログラムをやっていますが、新人の先生方にもいろいろと新鮮だったようです。
こちらの提供するプログラムは以上で、その後はグループに分かれてディスカッション。
予定時間を過ぎる熱心な話し合いでした。
ふだんは自然体験を受け入れる側でしか、子どもたちを見ることはできませんが、現場の先生方の苦労や気持ちにも少し接することができ、こちらもとても勉強になりました。
小学校や幼稚園の先生方の研修もいくつか担当させていただくようになりましたが、受け入れる側としてもこういう機会は大切にしたいものです。
(伸)
