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ネズミが食べたクルミ 2020年8月29日

 

森の中で、木の根元にあいた穴の中にたくさんのクルミのからがあるのを見つけました。クルミが自然に集まるはずはありません。なぜ、穴の中にクルミがあったのでしょうか?

クルミのからを取り出して見てみると、からには丸い穴があいていました。これはアカネズミがクルミを食べたあとの特徴です。きっとアカネズミがクルミの実を穴の中に運びこんで食べたのしょう。

クルミのからは、人間も金づちを使わないと割れないぐらいかたいのですが、アカネズミはとても丈夫な歯で、クルミのからに穴をあけることができます。アカネズミは、決まってクルミのからの両側2か所に丸い穴をあけます。この部分に穴をあけると、からの中身を全部きれいに食べることができるのです。アカネズミは、そのことをよく知っているのでしょう。

アカネズミは主に夜に活動するので、なかなか実物の姿を見ることはできませんが、アカネズミがすんでいそうな場所を注意深く探すと、穴のあいたクルミが見つかることがあります。どこからクルミを運んできたのか?どうしてそこで食べたのか?穴のあいたクルミからアカネズミの生活への想像がふくらみます。

 

2020年8月15日(土)十勝毎日新聞掲載(タチモリ)

 

森の泡 2020年8月2日

 

 

初夏の森では植物のくきや葉のうらなどに小さな泡がついているのをよく見かけます。そっと泡をよけてみると、中に小さな虫がいるのを見つけることができるでしょう。

泡の中にいるのは、その名も「アワフキムシ」という昆虫の幼虫です。アワフキムシの幼虫は水分の多い植物の汁を吸って生きているので、余分な水分を体の外に出す必要があります。幼虫は体から出た水分を使って石けん水のようなものを作り出し、空気と混ぜて泡立てて丈夫な泡を作ります。この泡は何日も消えずに残り、アワフキムシの幼虫を守ります。石けんと同じ成分でできた泡の中ではアリやクモなどの虫は息ができないので、アワフキムシの幼虫は他の虫に食べられることなく安全にすごすことができるのです。

アワフキムシはセミの仲間で、成虫は小さいセミのような姿をしています。自由に飛び回れる成虫になると泡は出さないので、泡が見られるのは初夏だけです。今しか見られない森の泡を探してみませんか。

 

2020年7月18日(土)十勝毎日新聞掲載 サトウ