

年末年始休館のお知らせ
2021年12月29日から2021年1月3日まで
帯広の森・はぐくーむは休館となります。
クロスカントリースキーコースも未整備のため、
駐車場もご利用いただけません。
年始は2022年1月4日9時から開館いたします。
2021年もたくさんの方にご利用いただきましたこと、
心よりお礼申し上げます。
2022年もどうぞよろしくお願いいたします。
はぐくーむスタッフ一同
森の中でコツコツという音を聞いたことはないでしょうか。それはアカゲラが木をつついている音かもしれません。キツツキの仲間の中で、十勝で最もよく見られるのがアカゲラです。十勝では一年中見られる鳥で、白、黒、赤の3色の羽は冬の森では特によく目立ちます。
アカゲラはなぜ木をつつくのでしょうか。木をつつく目的で最も多いのはエサを取るためです。アカゲラは木の実なども食べますが、主に木の中にいる昆虫を掘り出して食べています。
また、アカゲラはコミュニケーションの手段としても木をつつきます。トトトトト…と高速で木をつつくことで大きな音を出し、なわばりの主張や、求愛などを行います。
アカゲラは春になると、巣作りのためにも木をつつくようになります。オスとメスが交代で木に大きな穴を掘り、その中で子育てをするのです。
アカゲラは古い巣を子育てに利用することはなく、毎年新しい巣を作ります。アカゲラが使わない古い巣は、他の鳥やモモンガなどが子育てをしたり、かくれたりするのに使われています。アカゲラは他の動物の家を作る大工さんとも言えるかもしれません。
2021年12月22日(水)十勝毎日新聞掲載(サトウ)
秋のくだものの定番、ブドウは食べましたか。最近では、みどり色のブドウ、赤色のブドウ、たねなしブドウなど、栽培(さいばい)されたいろいろな種類のブドウを楽しむことができますね。私たちの身近な自然のなかにも、野生のブドウがあることを知っていますか。
ヤマブドウです。森などの木につるでのびてからまり、高さ20mにもなって生育します。夏には手のひらのように目立つ大きな葉がつきます。秋になる実は、黒っぽいむらさき色で、ひとつぶの大きさが8ミリくらい、ブドウのなかでは小さめです。いろいろな種類のブドウが栽培される前から、ヤマブドウは広い地域で実を食用として利用してきました。すっぱさのある甘(あま)い実は、ジャムやジュースにするとクセになるおいしさです。
夏にヤマブドウのつるや葉を見つけて、「秋に実が食べられる!」と思ったあなたは早とちり!ヤマブドウには、オスの木とメスの木があり、両方とも見た目はそっくりです。お楽しみの実はメスの木にしかならないので、実がなるかどうかは秋までじっくり観察してください。自然のなかでおいしい物にたどりつくには、見きわめる力が必要なのです。
2021年11月17日(水)十勝毎日新聞掲載(ミヤザキ)
