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森の「落とし文(おとしぶみ)」 2016年7月16日

落とし文

 

 

この時期、森を歩いていると、写真のように巻物のように丸まった葉が落ちているのを見つけることができます。

 

昔の人はこの葉っぱの巻物を、他人にバレないように道に落として目当ての人にわたした手紙「落としぶみ」にたとえました。昔の手紙は巻物の形をしていたので、そう見えたのでしょう。

 

作っているのはそのままズバリ「オトシブミ」という名前の虫です。

葉を広げると、小さなイモムシのような虫が入っています。オトシブミの幼虫で、幼虫が入るゆりかごだったのです。オトシブミは葉を巻いてそこに卵を生み、地面に落とします。

 

卵からかえった幼虫はこの葉を食べ、ゆりかごに守られながら中で蛹になり、成虫になってゆりかごに穴を開けて出てきます。落としぶみは幼虫にとって、食料であり、隠れ家でもあるのです。
落としぶみは、折り紙のように葉を折るだけで作られています。落としぶみが4~8cmで成虫は1cmもないくらいの大きさです。自分の何倍もの大きさの葉を折り曲げて作るパワーと器用さには驚きます。
代表種の「オトシブミ」の他にも色々な種類がいて、落としぶみを作る植物の種類や作り方、形が違います。

 

いろんな「落とし文」をとってきて、どんなオトシブミが出てくるか観察してみても面白いかもしれません。

 

2016年6月27日 十勝毎日新聞掲載(サトウ)