

2月25日(日)「みんなで森をはぐくーむ」を開催しました。
この日は過去最大の50名を超える参加がありました。ほとんどは「NPO法人ぷれいおん・とかち」さんからのご参加。
ぷれいおん・とかちさんは4月から、帯広の森の森づくり活動団体として、森での活動をスタートさせます。
今回は、その予行演習のような場にもなりました。
後付けで思えば、この日のテーマは「開拓」だったのかな。
朝、集まってまずやったことは居心地の良い広場づくり
雪原の雪をほりほり、そして掘った場所をふみふみして、素敵な空間が出来上がりました。
広場の近くには、立木を利用して巨大ハンモックも設置。このネットは山岳作業のヘリコプターの荷吊り用に使われていたものです。
一日中、この場から子どもたちの姿が絶えることはない、超人気スポットになりました。
広場の脇で、何かを作り始めたお兄さん。
できたのは「おみせやさん」
森で見つけた面白そうなものを紹介してくれたり、交換してくれるのだそうです。
喫茶店のマスターっぽく、気さくに「おみせやさん」をきりもりしているこのお兄さん、実は自然のことを調べている現役の学生さんでもあり、博物館の学芸員さんでもあります。その道のプロなんです。なかなか貴重ですよ~。
広場にはロケットストーブも登場し、昼はなんだかにぎわっておりました。
一方、少し離れた場所では、別の「開拓」作業が同時進行で行われていました。
秋に伐採し、雪に埋もれていた丸太を馬で運び出す「馬搬」の作業です。
馬が木材を引っ張るのを傍らで「がんばれー」と笑顔で眺める。そんな光景を想像するかもしれませんが、そんな生易しいものではありません。なんせ、60㎝ほどの積雪で、これでは木材を引っ張るどころか、馬が歩くことも大変です。なので、まずは人間が雪をかき、踏みしめて馬道を作らねばなりません。
右)人間の作業待ちのモモちゃん。現地調達のササの葉でもぐもぐタイム
汗水たらたら、一枚脱ぎ二枚脱ぎ・・・、いつの間にか流れ作業の道づくり作業工程&役割分担も出来上がり、昼前には何とか馬が木材を引っ張る道ができ、この日の主役モモちゃんが無事木材を林外に出してくれました。
豊かな森、素敵な空間をつくるためには、いろいろと大変な作業があるもんだ。そう実感した「開拓」企画でありました。
ちなみに、頑張ってつくった馬道も広場も、数日後の大雪により、全て跡形もわからぬ雪原に戻りました(笑)。
春からは、ぷれいおんさんの呼びかけで、楽しい森づくり、素敵な場づくりが始まります。
楽しみです!
(タチモリ)
