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凍りにくい液で寒さをしのぐトチノキ 2018年4月11日

 

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気温がマイナスとなり、凍(こお)った水たまりで遊ぶのが楽しい時期ですね。木々もすっかり葉を落とし、何となくさびしげです。でもその枝には、春にむけて、新しい葉が小さく折りたたまれた芽がしっかりとついています。

 

冬のあいだ、大切な芽が凍ってしまっては大変です。木々は寒さから芽を守るために、どのような工夫をしているのでしょうか。ユニークな作戦をもつ木にトチノキがあります。

 

トチノキは街路樹(がいろじゅ)にみられ、夏にはうちわのような大きな葉をつけ、秋にはトチノミがなります。

 

トチノキの冬の枝には、テカテカと光る芽がつきます。芽をさわると、ベトベトして、ねばりのある液が!この液の正体は、糖分(とうぶん)が固まったものです。糖分は、料理に使う砂糖(さとう)だけでなく、植物にも糖としてふくまれます。水は0度で凍りますが、糖分などがとけた液は凍る温度が低くなります。トチノキは、芽を凍りにくい液で包むことで、冬の寒さから守っているのです。

 

冬のあいだ、私たちはあたたかいセーターやコートが手ばなせませんが、厳しい寒さをじっと生きぬく植物の工夫にはおどろかされるばかりです。

 

2017年11月27日 十勝毎日新聞掲載(ミヤザキ)