

葉のない枝はチャンス! 2019年5月20日
冬の木ウォッチング
冬が近づき、葉を落とした木々の枝がはっきりみえるようになりました。木の枝はさまざまな生き物のすみかなどに利用されます。枝を利用する生き物たちの観察(かんさつ)は、夏に枝が葉のカーテンにおおわれていると難しいです。しかし、葉のない冬は、生き物のこんせきや姿を見つけやすくなります。
写真は、冬に葉を落とした木で見つけたスズメバチの巣です。スズメバチは冬には巣からいなくなるので、冬に見つけた巣は観察のチャンスです。11月は巣にハチが残っているかもしれないので注意して観察しましょう。葉がじゃまをしないので、双眼鏡(そうがんきょう)も使ってスズメバチの巣をみると、虫がつくったとは思えない芸術的(げいじゅつてき)な色やもよう、形であることが分かります。鳥の巣や虫の冬ごしも見つかるかもしれません。
また、冬は枝にとまる鳥たちの姿も観察しやすく、バードウォッチングがしやすい季節でもあります。校庭の木などを見あげて冬の木ウォッチングをしてみましょう。寒くなり、生き物の観察はお休みかと思いがちですが、夏にはみられないこの季節だけの生き物の世界をのぞいてみてください。
2018年11月10日 十勝毎日新聞掲載(ミヤザキ)
