

木に登る!?つる植物 2019年5月21日
木々が葉を落とすこの時期は、森の木に巻き付いた「つる植物」が目立つようになります。つる植物とは、木に巻き付いたり、くっついたりして成長する植物のことをいいます。木の上までつるが伸びる様子はまるで木に登っているようです。なぜつる植物は木に登るのでしょうか。
植物が成長するためには、葉っぱで太陽の光をたくさん受ける必要があります。しかし大きな木の下では、かげができて十分に光を受けることができません。周りの木より大きく成長できればいいのですが、それには長い年月がかかります。つる植物は木のように大きく丈夫な体を作るのではなく、成長の早い細長いつるを伸ばして木に登るように成長します。木を支えにして成長することで、他の植物より早く、高い場所に葉を広げることができるというわけです。
成長が早く、柔らかく加工しやすいつる植物からは昔から色々な物が作られてきました。つるで作られたリースやかごからはつる植物のたくましい生命力が感じられます。
2018年12月8日 十勝毎日新聞掲載(サトウ)
