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森のこばなし

雪の記録を読み解こう

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雪の記録をよみとこう

 

こよみの大寒(だいかん)がすぎ、冬もそろそろ終わりに近づいています。みなさんは今年の雪を楽しむことができましたか。雪をよく知ることで、もっとおもしろく雪と遊ぶことができるかもしれません。

 

つもった雪にはいろいろな種類(しゅるい)があります。風のながれでいちめんの雪に波もようがつく「せつもん」や、雪がかたくこおり、人がしずまずに歩くことができる「かたゆき」など、つもった雪はおもに天気によってさまざまな状態(じょうたい)に変化(へんか)します。

 

雪と天気との関係は、雪のなかにものこされています。人がふんでいない雪のつもった場所にスコップであなをほって、雪のかべを観察してみましょう。雪はふとんがかさなったような層(そう)になっています。水でうすめたインクをふきかけると、雪の層をみやすいです。層のあいだの線は、つもった雪の表面がとけたり、こおったりをくりかえすことや、ほこりがつもることなどによってつくられます。ひとつひとつの雪の層は、これまでふった一回分の雪の量(りょう)です。

 

冬の雪の回数と量を思い出して雪の層と比べながら、今年の冬をふりかえってみましょう。

 

2019年2月9日 十勝毎日新聞掲載(ミヤザキ)

 

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