

セイヨウタンポポ 夜の姿 2021年5月28日
春の植物のなかで、みなさんがよく知っている植物といえばセイヨウタンポポですよね。道ばたなどの日当たりの良い場所でよくみかけます。おなじみのセイヨウタンポポ、どんな姿か思い出せますか。花はあざやかな黄色。葉っぱはギザギザ。タネの時期には白いフワフワの綿毛。簡単に思いうかべることができると思います。
では、夜のセイヨウタンポポの花は、どんな姿か知っていますか。
昼間、太陽の光が当たっていると、花はお皿のように大きく開いています(写真左)。しかし、夕方暗くなってくると、花は手のひらをしぼませるようにだんだん閉じていきます。そして夜の間、花はきゅっと閉じたままの姿です(写真右)。セイヨウタンポポの花が夜に閉じるのは、花にむき出しについている大切なめしべを守るためなどの理由があります。
夜に閉じた花は、また開くのでしょうか。次の日、また太陽の光が当たれば、花は再びお皿のように大きく開きます。さて、みなさんが学校に行く朝、花はもう開いているでしょうか、まだ閉じたままでしょうか。セイヨウタンポポをもっとよく知ることができるチャンス、ぜひ注目してみてください。
2021年5月12日 十勝毎日新聞掲載(ミヤザキ)
