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森のモノマネ名人~クワエダシャク 2021年8月25日

 

 

この写真には、ある生き物がかくれています。何でしょうか?

答えはイモムシです。写真の左上から右下に斜めにまっすぐ伸びているのは、枝のようですが、枝ではなく、枝のまねをしているクワエダシャクというガの幼虫のイモムシです。

クワエダシャクの幼虫は移動する時や葉を食べる時以外のほとんどの時間を枝に成りすましてじっとしています。どうしてでしょうか?それは、外敵から身を守るためです。枝に似せることで、まわりにとけこんで目立たなくして、イモムシを食べる鳥などに見つからないようにしているのです。

イモムシの中には枝以外に木の芽や葉、鳥の糞などに成りすます種類もあります。それぞれが暮らす環境に合わせて目立たないようにしているのです。

クワエダシャクの幼虫がまねをするのはクワという木の枝です。枝の模様や形は木の種類によって違いますが、クワエダシャクの幼虫はクワの葉を食べ、成虫になるまでクワの木で過ごすので、クワの木だけをまねすればよいのです。体の色や模様は、斑点やしわなど細かな部分まで本物そっくりで、写真のように「小枝のポーズ」をとれば、ほとんどクワの枝そのものです。自然界のモノマネ名人ですね。

 

※写真左上から右下に伸びるクワの小枝に成りすましているのがクワエダシャクの幼虫です。

 

 

2021年7月21日(水) 十勝毎日新聞掲載(タチモリ)