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春の準備はばっちり!キタコブシ 2022年3月9日

 

 

街路樹などにみられるキタコブシの木は、4月に春をつげる白い花を咲かせます。冬のようすはというと、枝に毛むくじゃらの芽をつけています。キタコブシは、ふさふさの毛で大切な芽を寒さなどから守り、冬を過ごしています。

枝全体をよく見ると、「小さい芽(写真右)」と「大きい芽(写真左)」があることが分かります。なぜ大きさのちがう芽がつくのでしょうか?芽を半分にわって中身を確かめてみました。小さい芽のなかは、緑色の層になっており、小さな葉が折りたたまれて、葉のもとが入っていました。一方、大きい芽は、白い層が重なりあってつぼみのようになっており、花のもとが入っていました。大きさのちがう芽は、小さい芽は「葉っぱが出る芽」、大きい芽は「花が咲く芽」に分かれているのです。「葉っぱが出る芽」と「花が咲く芽」は、去年の秋にはすでにできており、冬の時点で春に向けての準備はばっちりということです。

あたたかくなってくると、芽ぶきや開花に向けて、芽はだんだんふくらんでいきます。芽の大きさのちがいや変化に注目しながら、キタコブシを春まで見とどけていきましょう。

 

2022年2月16日 十勝毎日新聞掲載(ミヤザキ)