ウメは喜びの花

みなさん、楽しいお正月を過ごすことができましたか。おめでたいお正月のかざりに、「ウメ」はかかせない花です。

冬のニュースで、「ウメの開花(かいか)が始まった。」という話題が聞こえてきます。ウメは、九州では1月、東京では2月に開花します。ウメの花は、冬をこえて早い時期(じき)にさくことから、春が来たよろこびのしるしとして、古くからお正月のおめでたいかざりに使われてきました。

北海道では、長い冬をこえて、ウメが開花するのは5月です。北海道の5月は、サクラなどの開花ともかさなるため、ウメの花は見のがしやすいかもしれません。春に、丸みをおびたかわいいウメの花もさがしてみてくださいね。

さらに、ウメは夏にもお楽しみがあります。夏にとれるウメの実からは、うめぼしやうめジャムなどのおいしいものをつくることができます。おすすめは、ウメシロップです。ウメと同じ量のさとうをビンにつめて、黄色の液が出るまで1か月ほどおきます。シロップを水やソーダでわって、さわやかなウメジュースを飲んでみましょう。

身近な植物にふれながら、季節のよろこびを感じられる一年を過ごしていきましょう。

 

十勝毎日新聞2020年1月掲載(ミヤザキ)