森の中もすっかり冬景色、雪におおわれる季節となりました。冬の森に入ってみると夏とは違って静まり返り、生き物なんていないようにも思えます。しかし、そんな雪の森もよ~く観察してみると、動物たちが活動している様子が見えてきます。特にわかりやすいのが雪についた足あと。雪の降った次の日などは、まっさらな雪の上にたくさんの足あとが見られます。それをじっくり観察してみると、何の動物の足あとか、場合によってはどこから来てどこに行ったのかまで知ることができます。
例えばこれはエゾリスの足あと。小さい2つのあとが前足(手)で、細長い大きめの2つが後ろ足です。実はこれは左から右に進んでいる足あと。エゾリスはとび箱を飛ぶように歩くので、後ろ足が前足より前に来るような足あとになるのです。これを覚えておけば、エゾリスがどういう行動をしていたのか、足あとからなんとなく見えてきます。
冬の森、雪についた足あとを見かけたら、動物たちの行動を想像してみるのも面白いですよ。
十勝毎日新聞2016年12月(サトウ)