春の森できれいなチョウを見つけました。タテハチョウの仲間のエルタテハです。十勝で春一番に出てくるチョウのうちの一つです。
羽を開いた表側はきれいな色をしているエルタテハですが、羽の裏面は枯れ葉などにまぎれて身をかくすために地味な色をしています。この羽の裏面にアルファベットの“L”のような白い模様があるのがわかるでしょうか(写真赤丸部分)。この小さな“L”がエルタテハの名前の由来となっています。生き物の日本語の名前にアルファベットが入っているというのは珍しいですね。
タテハチョウの仲間にはエルタテハによく似たシータテハというチョウもいます。シータテハの羽の裏にあるのは“C”のような模様。表から見るとよく似ているこの2つのチョウをわかりやすく区別するために“L”と“C”を名前に付けたのかもしれません。
春の早い時期に出てくるタテハチョウの仲間は、夏~秋に生まれて成虫のまま越冬したチョウたちです。長い冬をじっと耐えたチョウたちは卵を生み、次の命をつないでいきます。
十勝毎日新聞2019年5月掲載(サトウ)
(左)エルタテハ (右)シータテハ