オニユリにつく不思議な物体~むかご

夏が過ぎると、植物がさかんに実やたねなどをつける季節になります。オニユリは、庭や道端などにみられる植物です。近所で背の高いオレンジ色のユリの花を見かけませんでしたか。今年の夏も、あざやかなオレンジ色の花を楽しませてくれました。花が終わり、オニユリも実やたねを準備する時期かと思いきや…じつは、オニユリの花のあとに、実やたねがつくことはありません!どうやって次の世代を増やしていくのでしょうか?

オニユリをよく見ると、葉っぱ一枚一枚の根元に黒豆のような、不思議な物体がついています。この正体は「むかご」です。オニユリは花の時期が終わると、むかごを地面にたくさん落とします。むかごは養分がたくわえられたかたまりで、地面に落ちたむかごからは…新たなオニユリが芽ばえてきます。

オニユリのむかごは、葉の根元からオニユリの体の一部が分かれたもので、実やたねとは別物です。次の世代に命をつなぐため、植物のなかにはオニユリのように、他とは少し違う方法で増えていく植物もあります。身近にむかごがつく植物があるかどうか、さがしてみるのも面白いかもしれませんね。

 

十勝毎日新聞2022年8月掲載(ミヤザキ)