森の中で、木の根元にあいた穴の中にたくさんのクルミのからがあるのを見つけました。クルミが自然に集まるはずはありません。なぜ、穴の中にクルミがあったのでしょうか?
クルミのからを取り出して見てみると、からには丸い穴があいていました。これはアカネズミがクルミを食べたあとの特徴です。きっとアカネズミがクルミの実を穴の中に運びこんで食べたのしょう。
クルミのからは、人間も金づちを使わないと割れないぐらいかたいのですが、アカネズミはとても丈夫な歯で、クルミのからに穴をあけることができます。アカネズミは、決まってクルミのからの両側2か所に丸い穴をあけます。この部分に穴をあけると、からの中身を全部きれいに食べることができるのです。アカネズミは、そのことをよく知っているのでしょう。
アカネズミは主に夜に活動するので、なかなか実物の姿を見ることはできませんが、アカネズミがすんでいそうな場所を注意深く探すと、穴のあいたクルミが見つかることがあります。どこからクルミを運んできたのか?どうしてそこで食べたのか?穴のあいたクルミからアカネズミの生活への想像がふくらみます。
十勝毎日新聞2020年8月掲載(タチモリ)