壁にもくっつく!ツタの吸盤

紅葉(こうよう)すると目につく植物にツタがあります。赤く色づく葉とともに注目してほしいのが、木などによじ登るくっつき方です。葉が落ちるころ、ツタの茎(くき)がよく見えるようになります。茎の周りからは、小さな吸盤(きゅうばん)がたくさん出ているのを観察できます。吸盤は、開いた手に似た見事な形をしていて、まるでカエルの手の指先のようです。

ツタはつる植物で、木などにくっついてよじ登ることで成長します。木だけでなく、建物の壁(かべ)や電信柱にくっついていることもあります。高校野球でおなじみの甲子園球場(こうしえんきゅうじょう)の壁にも、ツタがくっついて広がり、球場のシンボルとして有名です。コンクリートの壁にもくっつくことができるのは吸盤のおかげです。吸盤から出るねばり気のある物質などによって、木や壁に強くはりつくことができると考えられています。

吸盤とはちがう方法でよじ登るつる植物もあります。ヤマブドウ、ツルアジサイ、木イチゴなど、いろいろなつる植物を観察するのも面白いかもしれません。他人を支えにして生きるつる植物のたくみな姿を知ることができます。

 

十勝毎日新聞2022年10月掲載(ミヤザキ)