街路樹(がいろじゅ)などにみられるキタコブシの木は、4月に春をつげる白い花を咲(さ)かせます。冬のようすはというと、枝に毛むくじゃらの芽をつけています。キタコブシは、ふさふさの毛で大切な芽を寒さなどから守り、冬を過ごしています。
枝全体をよく見ると、「小さい芽(写真右)」と「大きい芽(写真左)」があることが分かります。なぜ大きさのちがう芽がつくのでしょうか?芽を半分にわって中身を確かめてみました。小さい芽のなかは、緑色の層になっており、小さな葉が折りたたまれて、葉のもとが入っていました。
一方、大きい芽は、白い層が重なりあってつぼみのようになっており、花のもとが入っていました。大きさのちがう芽は、小さい芽は「葉っぱが出る芽」、大きい芽は「花が咲く芽」に分かれているのです。「葉っぱが出る芽」と「花が咲く芽」は、去年の秋にはすでにできており、冬の時点で春に向けての準備はばっちりということです。
あたたかくなってくると、芽ぶきや開花に向けて、芽はだんだんふくらんでいきます。芽の大きさのちがいや変化に注目しながら、キタコブシを春まで見とどけていきましょう。
十勝毎日新聞2022年2月掲載(ミヤザキ)