木の年れいが分かる

 木は葉を落とし、公園や校庭の風景も冬モードです。植物は葉で栄養をつくる光合成(こうごうせい)をおこないますが、冬の木のうち葉がない木の成長は休みで、葉を落とさない木も成長はゆっくりになります。一年間の木の成長の跡(あと)は、毎年幹(みき)に残る年輪(ねんりん)となります。お菓子(かし)の「バームクーヘン」を思い出してください。「木のケーキ」という意味だそうです。何重(なんじゅう)もの円は年輪をあらわします。年輪に線がつくのは、幹の成長のていどが季節によって変わるからです。生き物が成長する時にはからだをつくる細胞(さいぼう)が増えます。

 幹は、春から夏の気候のよい時期によく成長し、それぞれの細胞は大きく太って、細胞のまわりの壁(かべ)が薄くみえ、輪(わ)は淡(あわ)い色になります。いっぽう、夏から秋の寒くなる時期に成長が遅(おそ)くなると、細胞は小さく、細胞の壁が厚くみえ、輪の色は濃(こ)くなり、茶色い線の年輪となります。年輪は、前の年と次の年の幹の成長の跡を分けることから、切り株の年輪の数から木の年れいが分かるのです。

 切り株や木の家具で年輪をみてみましょう。木の成長には、気候が大きく関係します。年輪の幅(はば)の広い年、せまい年、きれいな輪でない年があるかもしれません。年輪は長い月日をかけた木の成長の記録です。木の歴史に想像をめぐらせてみてください。

 

十勝毎日新聞2016年11月掲載(ミヤザキ)

 

【季節の変化によって年輪は刻(きざ)まれる】