森を歩いていると、地面にエビフライのようなものがたくさん落ちていました。でも、森にエビフライがあるはずはありませんね。これは、いったい何でしょうか?
答えは、エゾリスがまつぼっくりを食べたあとです。
まつぼっくりには、鱗片(りんぺん)と呼ばれる鱗(うろこ)のようなものがたくさんついていて、その間にはタネがはさまっています。タネには栄養がたくさんふくまれていて、これがエゾリスのエサになるのです。
エゾリスは、まつぼっくりを横にして、くるくるまわしながらタネを食べていきます。ちょうど私たちが、トウモロコシを食べる姿に似ています。その時に、じゃまになる鱗片をかじりとっていくので、食べたあとはエビフライのような形になるのです。
まつぼっくりの大きさや形は、マツの種類によってちがうので、食べあとの「エビフライ」の大きさや形もさまざまです。ヨーロッパトウヒのものは大きくて、長さが10センチ以上ありますし、小さなカラマツは2センチほどです。
森や公園にはいろいろな種類のマツが植えられています。リスを見かけたら、近くに「エビフライ」が落ちていないかさがしてみてください。
(十勝毎日新聞2024年10月掲載 タチモリ)