するどいとげをもつハリエンジュという木に、何かが刺さっているのを見つけました。マルハナバチです。どうして刺さっているのでしょうか?いっしょに歩いていたこどもたちと想像してみました。
飛んでいてたまたま刺さってしまったのではないか?蜜(みつ)を探しにやってきて刺さったのでは?いろいろな考えが出てきましたが、とげが虫の体をつきぬけるぐらいしっかり刺さっていて、自分で刺さったわけではなさそうです。
おそらく、これはモズという鳥のしわざです。モズは、北海道では春から秋にかけて見られる、スズメより少し大きな鳥です。モズは、エサとしてつかまえた昆虫などを枝にさしておくことがあります。これは、「モズのはやにえ」とよばれ、刺しておいた獲物(えもの)は、後でまた食べにくるのです。
モズはワシやタカのように、するどくとがったくちばしをもつ肉食の鳥で、昆虫だけでなく、時にはネズミやほかの小鳥などの小動物をおそうこともある、どう猛(もう)なハンターです。別の場所でみつけた「はやにえ」のコガネムシには、頭に深い傷があり、モズがするどいくちばしで、コガネムシをしとめた様子が想像できました。
十勝毎日新聞2023年6月掲載(タチモリ)
モズのはやにえ(左がマルハナバチ、右コガネムシ)とモズ(丸囲み)