オシドリ~地味だけど賢い衣替え

 季節は夏まっさかり。今年の6月は真夏日が10日もあったそうです。7月は一体どれだけ暑い日があるのでしょう。

 5月の中旬、帯広の森を流れる川の真ん中でオシドリに出会いました。オシドリはとても派手な見た目をしており、遠くからでもその存在を確認することができます。しかし、昨年の夏に別の河原で見かけたオシドリには目立つ羽根が見当たりません。派手な見た目はオスだけの特徴で、見かけたオシドリはメスかとも思いましたが、近くにヒナも見当たらず、どうやらオスのようです。

 実は、オスの派手な羽は夏になると抜けて、メスと同じ目立たない姿に変身します。オスの見た目が派手になる理由は、メスに気に入られペアとなるため。夏の間、子育てに忙しいメスの気を引くのは難しく、目立つ羽は天敵に狙われやすいこともあり、衣替えをするのです。夏のオシドリのオスメスを見分けるには、くちばしに注目します。オスはくちばしが赤く、メスのくちばしの付け根には白い線があります。

 おしどり夫婦の由来ともなった有名な鳥。実際のオシドリのペアのお話も興味深いですが、それはまた別の機会に。

 

十勝毎日新聞2025年7月掲載(オオイシ)