キタコブシの花、来年こそは…

キタコブシは、春一番に白い花を咲かせ、春のおとずれを知らせてくれる樹木です。

咲く花の数は年によって増減します。帯広の森では、昨年は「豊作」でたくさん咲きましたが、今年は「不作」であまり咲きませんでした。来年はどうなるでしょうか?

もちろん春まで待てば、わかることなのですが、今でも知ることができます。あおあおと茂った葉の間の枝先をよく見てみましょう。そこには来年の芽がついていて、2cmほどのひときわ大きいのが花になる芽です。観察した木には、花になる芽がいくつも付いていたので、来年はたくさんの花が咲きそうです。

花が咲くのは4月の終わりごろなので、今から8か月ほども先ですが、すでに咲くための準備は万端です。花の芽を半分に切ってみると、中はびっちりつまっていました。花びらが重なりあっていて、めしべとおしべも用意されています。外側は毛におおわれたかたい殻に包まれていて、冬を乗り切るための防寒対策もばっちりです。これで厳しい冬を越して、春に暖かくなると花を咲かせます。

キタコブシだけなく、ほかの樹木でも芽の準備はできています。ぜひ身近な木でも枝先を探してみてください。

 

(十勝毎日新聞 2025年9月掲載)

 

枝先についたキタコブシの花の芽、上:キタコブシの花、左:花の芽の中身