夏の草むらではバッタの仲間のいろいろな鳴き声が聞こえます。中でも大きな声で「ギー・チョン」と鳴くのがキリギリスです。キリギリスの成虫は8月頃から出てきて、10月初めごろまで鳴き声を聞くことができます。北海道にいるのはハネナガキリギリスという種類で、本州にいるキリギリスとよく似ていますが、少し羽が長いなどの違いがあります。
大きな声で鳴くキリギリスは自分のいる場所を教えているようなものなので、捕まえるのは簡単と思うかもしれませんが、これがなかなか難しいです。キリギリスの緑色と茶色の体は、草むらにとけこんで目立ちません。しかもキリギリスはとても用心深く、人が近づくと鳴くのをやめて草の下にもぐってしまいます。
そんなキリギリスですが、実は「釣る」ことができます。玉ねぎを切ったものを糸の先につけて、そっとキリギリスに近づけてみましょう。玉ねぎが大好物のキリギリスはすぐに食いついてきます。キリギリスはゆっくり近づかないと逃げてしまうので根気が必要ですが、試してみてはいかがでしょうか。
十勝毎日新聞2023年8月掲載(サトウ)