雪がふる季節がやってきます。雪の上ではいろいろな落とし物を発見することができます。
木がある場所で、雪の上に注目してみましょう。うす茶色の羽が2枚ついた、チョウの形をした小さな粒を見つけることができます。この正体は白い色の木でおなじみ、シラカバのタネです。
木から落ちる前のタネは、枝にぶら下がる細長い実にきれいにしまわれています。実が風でゆれるたび、小さなタネが大量に飛ばされます。チョウのような2枚の羽は、タネが風を受けて遠くへ運ばれるための大切な飛行道具です。
また、タネが飛ばされる時、細長い実を形づくる果(か)りんとよばれる粒もいっしょに飛ばされます。果りんも雪の上で見つけることができ、その形はまるで鳥が空を飛んでいるようです。シラカバのタネと果りんは、チョウや鳥にそっくりのおもしろい形なので、雪の上で目をこらして見つけてみてください。
じつは、シラカバは9月なかごろからたくさんのタネや果りんを落としています。しかし、雪のない茶色の土の上ではタネや果りんを見つけるのは至難のわざです。白い雪の上だからこそできる楽しい発見です。
十勝毎日新聞2020年12月掲載(ミヤザキ)