「ササ」で遊んでみよう

6月は新潟県に住む私の家族から、伝統的なお菓子であるササだんごが送られてきます。ササの葉は大きくて丈夫なので、昔から食べ物を包んだり、料理のかざりに利用されてきました。

十勝地方でよくみかけるササはミヤコザサという種類です。十勝の自然の森のなかでは、一面にミヤコザサが広がる光景がみられます。

ササは、茎が変化してできた地下茎を長く地面の下にはわせてつながっています。新しいササは、地下茎から芽がのびてどんどん生えます。林のなかを探せば、ミヤコザサを見つけることができるでしょう。

ササぶねづくりは子供たちの好きな遊びです。ササの葉は、葉みゃくというすじが平行に走っているので、切れ目を入れるのが簡単です。ササの葉の両はしを折り、それぞれ2本ずつ切れ目を入れます。はしの2本の切れ目を組んで、ふねの形をつくったらできあがりです。水の上へ浮かべたり、浮かべたササぶねに風を送って友達と競争するのも面白いです。ササの葉などの草花を使って遊びながら自然に触れて楽しんでみましょう。

 

十勝毎日新聞2017年5月掲載(ミヤザキ)