イヌ、ネコ、キツネの名前が付いた草

エノコログサが夏の青々とした色からうす茶に色が変わった姿を見ると、秋だなと感じます。道ばたや公園にも多く生えているイネ科の一年草で、粟(あわ)の原種とされ実の部分は調理すれば食べることもできるそうです。

名前の由来は、「イヌコログサ」がなまって伝わったといわれています。漢字では犬の尾の草と書いて「狗尾草」。穂の部分が犬のしっぽによく似ています。「猫じゃらし」の方が聞きなれているかもしれません。茎の部分は細いけどかたく、昔は本当にこの草で猫をあやしていたそうです。図鑑によっては小さくネコジャラシと紹介されるほど日本中で知られたあだ名です。英語では「グリーンフォックステール(緑のキツネの尾)」、「フォックステールグラス(キツネの尾の草)」とも呼ばれ、日本以外でもやっぱり動物の尾に例えられています。

エノコログサを見つけると、「イモムシあそび」をしたくなるのは私だけではないはず。穂の部分を逆さにし、両手で優しく包みくすぐってあげると、ゆっくり手から出てきます。ぜひやってみてください。うまくできないときは、はぐくーむに遊びに来たらコツをこっそり教えますよ。

 

十勝毎日新聞2023年10月掲載(オオイシ)

 

森でみつけたエノコログサ