キタキツネの防寒対策

十勝の冬は雪が少なく、乾いた風が肌を刺すような寒さが特徴的です。氷点下20度以下になることもありますが、家の中は暖かく冬でもアイスクリームを食べる人も多いことでしょう。しかし、野生の動物たちが一年中外で過ごしていることを不思議に思ったことはありませんか?冬眠する動物や、暖かい地域へ飛んでいく鳥もいますが、冬も同じ地域で活動を続ける動物も多くいます。

キタキツネもその一種で、冬を乗り切るために身にまとっている毛が、冬用と夏用で生え変わります。夏毛と冬毛で模様(もよう)の違いはありませんが、長さ、太さ、密度が変わり、モフモフとした太い尻尾をはじめ、全体的に丸い姿となります。冬毛は、空気を多く含み体温を外に逃がしにくく、同時に外からの寒さも防ぐことができます。足の裏も肉球が冬毛で覆われ、雪の上も冷たさを防ぎ滑らずに歩くことができます。春になると冬毛は抜けて本来の体格が見えるようになりますが、あまりにもほっそりとした姿に驚くことも。

暖かい毛で全身が覆われているおかげで、冬でも長時間えさを求めて森の中を歩き回れたり、写真のようにまったりくつろぐことができるのですね。

 

十勝毎日新聞2024年1月掲載(オオイシ)

 

雪の上でくつろぐキタキツネ