長い冬が終わり、木々は芽吹きの季節を迎えようとしています。
樹木の花や葉は、外側を魚のうろこのような「から」などで守られた「冬芽」の姿で冬をこします。花や葉になる部分は、からの中にびっしりと重なり合い、折りたたまれたようにしまわれています。
冬芽は前の年につくられ、夏から秋ごろには、中身もしっかり準備されています。そして、そのままの姿で冬の厳しい寒さをのりこえ、春になって気温が上がってくるとふくらみはじめ、やがて芽吹いて花や葉を開かせるのです。
写真は、冬芽がふくらんでいく様子を撮影して順番にならべたものです。からをつきぬけて、ぐんぐんとふくらんでいく様子がわかりますね。
十勝地方の平地に生える木々は、早いもので4月の中ごろから、遅いもので5月の中ごろから芽吹き始めます。木の種類によって、芽吹く時期には違いがあり、5月の大型連休のころにはすっかり葉が開いているものもあれば、まだかたく芽がとじているものもあります。
芽吹きの季節は、樹木の生命エネルギーがわき出てくるように感じられます。枝先の冬芽にぜひ注目してみてください。
十勝毎日新聞2024年4月掲載(タチモリ)